網戸の向こうをじっと見てる猫を見ると、「あ、これ…そのうちやらかすやつかも」って思う瞬間、ありませんか。
私は正直、「まあ平気でしょ」って流してました。
最近ソラ(メス・当時6ヶ月)が網戸をガリガリしてるなとは思ってたんです。でも、「そこまで神経質にならなくても…」って。
その油断が、あの夜を招きました。
今思い出しても、ちょっと胃がキュッとなる夜です。
あの日、私は何も考えずに窓を開けた
7月の蒸し暑い夜。エアコンつけるほどじゃないけど、窓開けたい。そんな微妙な気温でした。
「ちょっとだけなら」
リビングの掃き出し窓を20cmくらい開けました。網戸は閉めてる。ガラス戸には100均の補助錠(っていうか、挟むだけのプラスチックのやつ)をつけてました。
「これで大丈夫っしょ」
そう思って、テレビ見てました。
夜10時過ぎ、寝室に行こうとして気づきました。
いつもなら腕枕で寝るソラが、いない。
「ソラー?」
クローゼット覗いても、ベッド下覗いても、いない。
嫌な予感がしました。
リビングに戻って、窓を見た瞬間。
網戸が、開いてたんです。
100均の補助錠、床に転がってました。しかも、ソラの前足の肉球跡がついてる…。
「…嘘でしょ」
声が出ませんでした。膝が笑いました。
(外に…出たの…?)
ソラは完全室内飼いで、一度も外に出たことがない子です。車もカラスも知らないし、そもそも”逃げたら戻れない”ってことも分かってない。
「ソラ!!ソラーー!!!」
真っ暗な外を、泣きながら走り回りました。
マンションの敷地、駐車場、植え込み、全部探しました。
裸足で出てきてたから、足の裏が痛かったのを覚えてます。
でも、どこにもいなくて。
その夜、一睡もできませんでした。
翌朝、近所に聞いて回る恥ずかしさと罪悪感
朝5時に起きて、また探しました。
近所の人に声かけるの、すごく恥ずかしかったです。
「あの…猫を見ませんでしたか」
「あら、逃げちゃったの?室内飼いなのに大変ね」
その「室内飼いなのに」っていう言葉が、すごく刺さりました。
(ちゃんと管理できてないって思われてる…)
でもそれは事実で。私がちゃんと対策してなかったから。
朝7時、管理人さんに連絡しました。動物愛護センターにも電話しました。近くの動物病院にも「保護されたら連絡ください」って頼みました。
でも、ソラはどこにもいませんでした。
午後2時。
もう諦めかけてたとき、1階に住んでる高齢の女性から電話がありました。
「あの…うちのベランダの物置の裏から、猫の鳴き声が聞こえるんですけど…」
階段駆け下りて、その人の部屋に行きました。
ベランダの物置の裏。そこに、小さく丸まった茶色い毛玉がいました。
「ソラ…!」
抱き上げたら、震えてました。私の胸に顔埋めて、か細い声で「ニャァ…」って。
泣きました。その場で。お礼言いながら。
(ごめんね…本当にごめん…)
帰ってきたのに、異変が始まった
すぐに動物病院連れて行きました。幸い、ケガはなし。
でも、その日の夕方から、ソラがおかしくなりました。
「ニャーン!ニャーン!!」
ずっと鳴いてるんです。
窓際で鳴いて、ドアの前で鳴いて、私の足元で鳴き続けて。
(また、外出たいの…?)
(それとも、怖かったこと思い出してるの…?)
夜になっても鳴き続けました。夜中2時、3時…。
私も眠れない。ソラも眠れない。
正直、ちょっとイライラしてきました。
「お願い…静かにして…」
そう思った瞬間、自己嫌悪。
(この子が苦しんでるのは、全部私のせいなのに)
獣医さんに電話で相談しました。
「脱走後のストレス反応ですね。外の刺激で興奮状態が続いてるんです。数日で落ち着くこともありますが、長引くと分離不安になることもあります」
「どうすれば…」
「窓際の刺激を減らしてください。遮光カーテン閉める、窓開ける時間を制限する。そして何より、二度と脱走させないこと」
電話切った後。
正直、その日は「対策しなきゃな…」と思いながら、何から手をつければいいのか分からず、ぼーっとしてました。
でも翌日、ソラがまた窓際で鳴いてるのを見て、ようやく重い腰を上げました。
最初はナメてた(100均)
まず買ったのは、100均の「窓用補助錠」。
粘着テープで貼るタイプと、挟み込むタイプ。両方買いました。
「これなら大丈夫でしょ」
結果。
うちの場合は、1週間で両方とも突破されました。
粘着タイプは、ソラが前足で器用に剥がしました。朝見たら、カーペットにくっついてて「え…」ってなりました。
挟み込みタイプは、力技でずらされました。
(猫って…こんな賢いの…?)
ちょっと高いやつ買って安心した(→ダメ)
ホームセンター行って、ちょっと高めの「穴あけ不要の補助錠」買いました。2,000円くらいしたやつ。
網戸の片側(レール側)に取り付けました。
「これは流石に大丈夫だろ」
結果。
ガラス戸側を開けられて、また突破されました。
ある朝、起きたら網戸は閉まってるのに、ガラス戸が開いてて…。
ソラは窓際でくつろいでました。しっぽパタパタしながら。
幸い外には出てなかったけど、心臓止まるかと思いました。
(もうダメだ、この子には普通の対策じゃ無理だ)
店員さんに泣きついた(→正解に近づいた)
ホームセンターの店員さんに、恥を忍んで全部話しました。
「猫が網戸を開けて脱走して…100均のやつも、2,000円のやつもダメで…」
店員さん(多分、猫飼ってる人)が真剣に聞いてくれて、最終的にこれを勧めてくれました:
1. 網戸用補助錠(上下2箇所)- レールの上部と下部に取り付け
2. ガラス戸用補助錠(鍵付き)- 勝手に開けられないように
「下だけだと、猫が揺らして隙間作るんですよ。上下両方つけた方がいいです」
「あと、網戸だけじゃなくて、ガラス戸も固定しないと意味ないです」
その言葉が、すごく腑に落ちました。
その日、帰ってすぐに取り付けました。
「これでダメなら、もう…」
そう思いながら。
結果。
今のところ、一度も突破されてません。
特に「上下2点ロック」が効いてます。
私が使ってるのは、ノムラテックの「ウインドロック」っていう商品です。
ちょっと高かったけど(2個セットで3,000円くらい)、「夜中に飛び起きて猫を探す恐怖」から解放されるなら、安すぎる保険でした。
上下にガッチリ噛ませるから、うちでは、ガタガタ揺らされても動きませんでした(今のところ無敗)。取り付けも、ドライバー不要でした。
▼ 私が使っている「絶対に動かない」ロックはこちら
[ノムラテック ウインドロックZERO 3個入]
ガラス戸側は、ALSOKの「アルソックロック」。これ、裏面に「ALSOK」って書いてあるだけで防犯効果もありそうだし(笑)、何より粘着力が段違いでした。100均のテープとは「接着剤の質」が根本的に違います。
外から見ると「ALSOK」のロゴが見えるので、空き巣対策にもなって一石二鳥です。
▼ 賃貸でもOK!貼るだけで”かなり安心感が増えた”ロック
[ALSOKロック 窓用補助錠]
でも、私の不安は消えなかった
補助錠で安心…できませんでした。
だって、ソラは一度、私の想像を超えた方法で脱走したんです。
「もし網戸を破ったら?」
その不安が、どうしても消えなくて。
(もう一個、何か…物理的に近づけない方法ないかな)
ネットで調べまくりました。
「猫 網戸 破る」「猫 脱走防止 フェンス」「賃貸 窓 柵」…
で、辿り着いたのが「窓の内側にフェンスを立てる」っていう方法でした。
市販品もあったんですけど(マルカンの「のぼれんニャン」とか)、高いんですよね。1万円以上する。
「突っ張り棒とワイヤーネットで自作できないかな…」
で、やってみました。
私が作った「自作フェンス」の全貌
材料(全部ホームセンターで購入):
- 突っ張り棒(2本)- 1本800円×2 = 1,600円
- ワイヤーネット(大きめ)- 1枚500円×3 = 1,500円
- 結束バンド(100本入り)- 300円
合計:約3,400円
作り方:
- 突っ張り棒を窓の両端に設置(床から150cmくらいの高さ)
- ワイヤーネットを結束バンドで固定(横に3枚並べて連結)
- ネットの下部は、床に置いた重石(読みかけの雑誌とか)で固定
結束バンド、最後の方で指が痛くなって、途中で休憩しました。あと、ネット連結するとき、何回か「これ逆じゃん」ってやり直しました。
見た目は…正直、めちゃくちゃダサいです。
でも、これで私は安心して窓を開けられるようになりました。
ちなみに、「自作めんどくさい」「強度が不安」って人は、素直に「のぼれんニャン」買った方がいいです。
見た目もスマートだし、何より「自作の手間」と「強度の不安」を一気に減らせるのが最大のメリットです。「万が一」の脱走で後悔したくない人には、迷ったら私はこれを勧めます(見た目と強度のバランス的に)。
▼ 設置も簡単!天井までガードする脱走防止フェンス
[マルカン 猫網戸脱走防止フェンス L]
番外編:網戸の張替えは、まだやってません
「網戸を破る猫」の場合、ネット自体を「ペット耐久仕様」に変える方法もあるみたいです。
ステンレス製の破れにくいネット、確かにあるんですけど。
私は今のところ見送ってます。理由は:
- フェンスで近づけない対策ができた
- 張替え費用が1枚1万円以上かかる
- 賃貸だから、退去時のこと考えると…
もし今後、フェンス突破されたり、ネット破られたりしたら、そのとき考えます。
結局どれが効いた?費用と安心感で比較
私の中で結論はこれでした。
「猫の器用さレベルが上がるほど、対策は”鍵+距離”が必要」
| 対策 | 費用 | 効果(うちの場合) | おすすめの猫タイプ |
|---|---|---|---|
| 100均グッズ | 200円〜 | ✕(1週間で突破) | 窓に興味薄い子の「とりあえず」用 |
| 補助錠(片側のみ) | 2,000円〜 | △(反対側から突破) | 開ける技術がない子 |
| 補助錠(上下2点+ガラス戸固定) | 5,000円〜 | ◎(今のところ無敗) | 器用だけど、破壊はしない子 |
| フェンス(自作) | 3,400円〜 | ◎(精神の安定が買える) | 一度でも脱走した子、破る子 |
| フェンス(市販) | 10,000円〜 | ◎(見た目も強度も) | 本気で二度と脱走させたくない人 |
| 網戸張替え(ペット用) | 10,000円〜/枚 | ◎(最終手段) | 破壊癖がある&賃貸じゃない |
※費用は目安です(窓の数・ロックの個数で変わります)。うちは「ウインドロック3,000円+ALSOK1,500円+自作フェンス3,400円」でだいたい8,000円くらいでした。
うちのソラ(器用+好奇心旺盛+一度脱走済み)の場合、「補助錠(上下2点+ガラス戸)+フェンス」の組み合わせが、コスパと安心感のバランスが最強でした。
うちの子はどのタイプ?(対策の選び方)
- タイプA:窓に興味薄い → まずは100均 or 補助錠で様子見
- タイプB:網戸を揺らす・開けようとする → 補助錠は上下2点+ガラス戸固定が前提
- タイプC:よじ登る/引っ掻く/一度でも脱走した → 「鍵+フェンス」まで入れると安心
今の私の窓は、こんな感じです
3ヶ月経った今、私の窓はこんな感じ:
1. 網戸:上下2点補助錠(ノムラテックのウインドロック)
2. ガラス戸:鍵付き補助錠(ALSOKのアルソックロック)
3. 内側:突っ張り式フェンス(自作)
この3段構えで、ソラは一度も脱走してません。
そして何より、ソラの鳴き声が落ち着きました。
脱走後、毎晩のように鳴いてたソラ。でも、できる範囲で対策を盛って、窓の刺激も減らしたら、徐々に落ち着きを取り戻しました。
今では、また私の腕枕で喉を鳴らしながら眠ってます。
もし今「なんか嫌な予感するな…」があるなら
もし今「なんか嫌な予感するな…」があるなら、たぶん当たります。
私も、その予感をスルーしてやらかしました。
「うちの子は大人しいし」
「網戸くらい大丈夫でしょ」
「そこまで神経質にならなくても」
でも、猫って本当に賢いんですよね。そして、一度外の世界を知ってしまったら、もう元には戻れない。
今日からできる最低限の対策
お金かけなくても、今すぐできることがあります:
- 窓を開ける時間を制限する(特に夜間)
- 猫が窓際にいるとき、必ず見守る
- 100均でもいいから、とりあえず補助錠つける(完璧じゃなくても、何もないよりマシ)
そして、予算と時間が許すなら:
- 上下2点の補助錠+ガラス戸固定
- 可能なら内側フェンス
「柵なしは厳しい?」って聞かれたら
正直に言います。
猫のタイプによります。
窓に興味ない子、大人しい子なら、補助錠だけで十分かもしれません。
でも、ソラみたいに「一度脱走した子」「好奇心旺盛な子」「器用に開ける子」の場合、補助錠だけだと私は不安でした。
私の経験上、「もしも」に備えるなら、柵(フェンス)はあった方が精神的に楽。
特に、こんな猫の場合:
- 網戸をよじ登る
- 網を引っ掻いて破る癖がある
- 一度でも脱走したことがある
- 窓の外を異常に気にする
それでも「完璧な対策」ができない人へ
フェンス置く場所ない、見た目が気になる、予算が厳しい…。
そういう事情、すごく分かります。
だから、もし完璧な対策ができないなら、せめてこれだけは:
「窓を開けるとき、猫を別の部屋に隔離する」
換気したいときだけ、猫を寝室やトイレのある部屋に入れて、ドアを閉める。換気が終わったら出す。
面倒かもしれません。でも、あの夜の恐怖を思えば、この手間は何でもないです。
最後に:もし今、窓の近くに猫がいるなら
もし今、窓の近くに猫がいるなら。
いったん網戸のロック、触ってみてください。グラつくなら、そこが穴です。
私はそれで、心臓が縮む夜を1回経験しました。
私がここまで脱走防止に必死になるのは、過去に一匹の野良猫を見殺しにしてしまった後悔があるからです。
「外の世界」がどれほど過酷か、私は知ってます。だからこそ、家の中だけは絶対の安全地帯にしてあげたいんです。
▼ 私が「過保護」になった原体験はこちら
野良猫がこっちを見て鳴く理由5つ|私が後悔した”あの日の選択”
まとめ:私が学んだこと
- 100均グッズは、うちの場合は止まらなかった(器用な子だと突破されやすいかも)
- 「片側だけ固定」じゃダメ。ガラス戸も網戸も両方ロック
- 上下2点ロックが最も効果的(揺らされても動かない)
- 「開ける猫」「破る猫」には、内側フェンスが最終防衛線
- 完璧な対策ができないなら、換気時は猫を別室へ
- 一度脱走すると、猫も飼い主もトラウマになる。事前対策が全て
